お年寄りの皮膚はデリケートです。軽いやけどでも重症化しやすいため、やけどをした際には適切な対応が求められます。特に水ぶくれには注意しましょう。
やけどによってできた水ぶくれの中にある液体には、傷を修復する成分が含まれています。水ぶくれは、傷口に細菌などが侵入するのを防ぐバリア機能も果たしています。回復のために重要な役割を担っているため、水ぶくれを潰すことは避けるべきです。
もし破れてしまった場合は、次のような処置を行いましょう。まず、液体を優しく拭き取ります。清潔なガーゼで染み出る液体を抑えながら、そっと拭き取ってください。
このとき、水ぶくれの皮は剥がさないでください。この皮は、やけどの傷口を保護するための重要な皮膚だからです。
また、自己判断による処置は、正確な診断を妨げる可能性がありますし、症状の悪化や感染による合併症の発生など、さまざまなリスクを高めます。中にはワセリンを塗ったり、ラップで破れた部分を覆ったりする人もいますが、自己判断による処置は禁物です。薬を塗らずに清潔なガーゼなどで患部を保護し、速やかに医療機関を受診しましょう。
水ぶくれが破れていない場合でも、水ぶくれが生じるやけどはお年寄りにとって深刻です。お年寄りの皮膚は薄く弾力が低下しているため、これらのやけどは痛みや感染のリスクが高く、治癒過程も長くなる傾向があります。そのため、身体的な負担だけでなく精神的なストレスも大きく、注意深いケアが必要になります。
軽傷だからと放置しないことは、介護サービスを提供する上での重要なポイントです。やけどの程度に関わらず、速やかに医師の診療を受けることをおすすめします。